廃車買取のからくりとは?廃車を買取できる理由を詳しく解説

動かなくなった車や事故車などを処分する際は、廃車買取業者への依頼がおすすめです。買い取りをしてもらうことで、廃車費用を負担せずに車を処分できます。それどころか、逆にお金を受け取れる可能性もあります。

とはいえ、「なぜ廃車なのに買取ができるの?」「どんなからくりがあるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

本記事では、廃車買取ができる理由とからくりを踏まえたうえで、廃車買取業者の選び方を解説します。車の処分方法を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

【この記事で分かること】
・廃車買取のからくり
・買取ができる理由
・廃車買取業者の選び方

目次

廃車買取のからくり|買取ができる6つの理由

廃車買取はどのようなからくりで成り立つのでしょうか?買取ができる主な理由は、次の6点です。

  • 修理・整備して中古車として再販するから
  • 海外で需要があり輸出されるから
  • オークションに出品するから
  • 解体後のパーツが売れるから
  • 資源としてリサイクルするから
  • 還付金が戻ってくるから

では、1つずつ詳しく解説していきます。

修理・整備して中古車として再販するから

廃車買取業者が廃車を買い取るのは、適切な修理・整備を施すことで、中古車として再販できる可能性があるためです。一見使い物にならなそうな廃車も、修理費以上の利益が期待できるとプロが判断すれば、買い取ってもらえる場合があります。特に、人気の車種や希少価値の高い車は、再販の対象になりやすいです。

廃車を修理して中古車として再販するほうが、廃車解体後のパーツや鉄などを資源として売るよりも高値で取引できるため、この方法を選択する業者が増加しています。

海外で需要があり輸出されるから

廃車買取が成り立つ理由のひとつに、海外での日本車需要の高さがあります。

日本車は耐久性や整備状態の良さが評価されており、海外では高値で取引される傾向があります。国内では値段がつかず廃車になるような古い車や、走行距離が10万kmを超える車でも、海外では売れる可能性が高いのです。

このため、輸出ルートを持つ業者なら、廃車予定の車にも査定額がつくことが多いでしょう。

さらに、車両としてだけでなく、部品としての需要もあるため、日本で解体してからパーツを輸出するケースもあります。

オークションに出品するから

廃車とみなされる車でも、オークション市場では意外な人気を集めることがあります。

特に、生産終了モデルや人気の旧車、希少グレードの車などは、コレクターや中古車業者からの需要が高く、高値で取引されるケースが少なくありません。また、状態が悪くても修理前提やパーツ目的で落札されることもあります。

このように、廃車買取業者は専用のオークションのネットワークを活用することで、他所では売りにくい廃車も適正価格で売却し、利益を得ています。この仕組みも、廃車買取が成り立つ理由のひとつです。

解体後のパーツが売れるから

廃車として扱われる車でも、内部にはまだ使えるパーツが残っている場合があります。廃車買取業者は、車を解体した時に取り外したエンジンやドア、カーナビ、エアコン部品などを中古パーツとして再販することで利益を得ているのです。

中古パーツは新品よりも安価に入手できることから、修理用や部品交換用としても需要があり、特に同じ型の車に乗るオーナーや修理業者などに重宝されます。見た目が古い車や走行不能な車であっても、パーツとしての価値があるため、廃車買取が成立するのです。

資源としてリサイクルするから

廃車予定の車でも、鉄やアルミなどの資源価値があるため、買い取ってもらえる場合があります。

車は重量の大半が金属で構成されているため、解体してスクラップすればリサイクル資源として再利用が可能です。走行不能な事故車や20年落ちの古い車でも、鉄や非金属を取り出して販売することで、一定の利益を得られます

2005年施行の自動車リサイクル法により、解体・資源化が義務付けられたこともあり、廃車買取業者は得られた金属をリサイクル市場で販売しています。そのため、廃車となる車でも買取の対象となるのです。

還付金が戻ってくるから

廃車手続きを行うと、自動車税・自動車重量税・自賠責保険の過払い分が還付されるケースがあります。これら税金や保険料は前払いで払う仕組みとなっているため、契約期間が残っていればその分が返金対象になるのです。

自動車税に関しては、自治体から還付通知が送られますが、自動車重量税や自賠責保険は廃車買取業者が代理で受け取る場合もあります。

この還付金の制度も、廃車であっても買い取ってくれる理由のひとつです。そのため、買取金額に還付金が含まれているか、事前に確認するようにしましょう

からくりを踏まえた失敗しない廃車買取業者選びのポイント

廃車買取業者を選ぶ際は、単純に高額査定をうたう業者に飛びつくのではなく、信頼性と透明性を重視することが重要です。特に、以下の5点については入念に確認しましょう。

  • 適切な買取価格を提示しているか
  • 海外に販売ルートを持っているか
  • リサイクル工場を自社で保有しているか
  • 還付金の説明が丁寧か
  • 運搬・解体・廃車手続きまで無料で行ってくれるか

それぞれ解説します。

適切な買取価格を提示しているか

廃車買取では、相場とかけ離れた高額査定に注意が必要です。査定時に「◯万円で買い取ります」と魅力的な金額を提示しながら、実際に引き取り後に「傷があった」「エンジンに不具合が見つかった」などを理由に大幅に減額されるケースがあります。

もちろん、車の状態によって査定額が変動するのは自然なことです。しかし、最初から現実味のない金額を提示してくる場合は、後々のトラブルにつながりやすいため慎重に対応するべきでしょう。

信頼できる業者は、市場の相場を踏まえた根拠のある金額を提示し、査定基準についても丁寧に説明してくれます。そのため、提示された金額が適切かどうかを判断するには、あらかじめ廃車買取の相場を把握することが大切です。

海外に販売ルートを持っているか

廃車買取業者を選ぶ際には、海外に販売ルートを持っているかどうかが重要な判断基準となります。

前述のとおり、日本では20年落ちの車や走行距離が10万kmを超える車はほとんど値がつかないこともありますが、日本車は耐久性や品質の高さが海外で高く評価されており、中古車として高値で取引されるケースも少なくありません。

さらに、車として再販されるだけでなく、分解後のパーツにも需要があるため、国内だけでなく海外にも販路を持つ業者の方が高価買取につながりやすい傾向にあります。

海外販路の有無は買取価格に直結する大きな要素なので、業者を選ぶ際には必ず事前に確認しましょう

リサイクル工場を自社で保有しているか

リサイクル工場を持たない業者は、解体作業を外部に委託する必要があり、その際に仲介手数料や外注コストが発生します。こうした余分な費用は、その分差し引かれて、最終的に買取価格の減額につながる可能性があります。

一方、自社でリサイクル工場を保有している業者は、こうした無駄なコストを抑えられるため、結果として高価買取が期待できます。

少しでも高い価格で買い取ってもらうためには、自社でリサイクル工場を保有し解体を行っている業者を選ぶことも選択肢です。

還付金の説明が丁寧か

車を廃車にすると、自動車税・自動車重量税・自賠責保険の過払い分が、残りの契約期間に応じて還付される場合があります。そのため、還付金の詳細をしっかり説明してくれる業者かどうかは、重要なポイントです。

還付金は本来所有者に戻るものですが、業者に説明義務はないため、買取価格に含めず業者側の利益になっているケースがあります。還付金が見積りに含まれているのか、それとも別で受け取れるのかを明確にしてくれる業者であれば安心です。

逆に、還付金の説明がなかったり、不十分だったりする業者は、避けたほうが良いでしょう。

運搬・解体・廃車手続きまで無料で行ってくれるか

廃車買取業者を選ぶ際には、レッカー代・解体費・廃車手続き代行費といった諸費用について、無料かどうかを必ず確認しましょう。

車が自走できない場合、レッカー移動だけで数万円かかることがあります。さらに、廃車手続きや解体費用が加算されると、買取金額がゼロもしくはマイナスになり、逆に廃車費用を支払わないといけないケースもあります。

廃車買取業者では基本的に運搬・解体・廃車手続き代行をすべて無料で対応してくれます
しかし、なかにはこれらを有償としている業者もあるため、事前に確認しておくことが大切です。

廃車バイキングは、運搬・解体・廃車手続きまですべて無料で実施しています。廃車買取に加えて、直売オークションへの出品代行サービスも提供しているので高価買取が実現可能です。

事故車や故障車などどんな車でも高価買取を行っているので、まずは無料査定でお試しください。

廃車買取のからくりについてよくある質問

ここからは、廃車買取のからくりにまつわる、よくある質問に回答していきます。

特に、還付金や手続き費用に関しては、曖昧なままだと思わぬ損失や問題発生につながるため、ぜひチェックしてください。

廃車買取を依頼する際の注意点は何ですか?

廃車買取で注意すべきポイントは以下の3つです。

  • 廃車が遅れると自動車税の還付額が減る
  • 軽自動車税には還付制度がない
  • 所有者がローン会社やディーラーなら廃車手続きができない

普通自動車の場合、自動車税の還付は月単位で計算されるため、手続きが遅れると還付金が減ってしまいます。ただし、軽自動車には自動車税の還付制度がないため、タイミングによる還付金のメリットは特にありません。

また、車の名義がローン会社やディーラーの場合、所有権解除の手続きをしなければ廃車手続きはできないので、事前の確認が必要です。所有権解除の手続きを行うためには、ローンを完済する必要があるので注意しましょう。

どんな車でも10万円買取を行う業者はありますか?

中古車買取で「どんな車でも10万円で買取」とうたう広告を見かけることがありますが、実際には年式・走行距離・状態・市場価値などの条件によって買取価格は異なるため、すべての車に当てはまるわけではありません。特に、故障車や長期間放置された車など廃車が前提となる車では、10万円の査定はあまり現実的ではないでしょう。

一方、廃車買取では、「どんな状態の車」であっても、買取そのものは成立するのが特徴です。中古車買取では価格がつかない車でも、廃車買取では使えるパーツや鉄資源に価値を見出し、実際に数万円の買取価格がつくケースもあります。

自走不能だったとしても無料でレッカーを手配してくれたり、廃車手続きを無料で代行してくれる廃車買取業者も多いため、しっかりとリサーチをしておきましょう。

廃車代行でトラブルになったときはどこに相談すればいいですか?

廃車代行では、以下のトラブルが発生することがあります。

  • 還付金が戻らない
  • 事前説明にない手数料を請求された
  • 名義変更が完了しておらず翌年に自動車税が請求された

これらのトラブルを防ぐには、費用や還付金の取り扱いについて事前に書面で確認し、証明書類の発行を依頼することが大切です。

トラブルが大きくなりそうな場合は、消費者センターや国民生活センター、または車売却に特化したJPUC(日本自動車購入協会)などの専門窓口に相談しましょう。法的対応が必要な場合は、弁護士への相談も有効です。

まとめ

廃車買取が成り立つからくりについて解説しました。

廃車買取業者は、再販、輸出、オークション、パーツ販売、資源リサイクル、還付金など、さまざまな方法で廃車から利益を見出しています。これらの利益は買取価格という形で、廃車の売り主に還元されています。

廃車買取業者を選ぶ際には、海外に輸出ルートを持っていることや運搬・解体・廃車手続きの費用が無料かどうかが重要なポイントです。

廃車バイキングでは、運搬費用・解体費用・廃車手続き代行がすべて無料です。事故車や動かなくなった車、車検が切れてしまった車などどんな車でも買取可能。

また、廃車買取では分解パーツを需要の高い海外へ輸出して販売するため、高価買取ができます。

まずは気軽に無料査定をお試しください。

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