長らく乗っていない車や古くなって走行が難しくなった車、事故で大きな損傷を負った車の廃車を検討している方もいるでしょう。しかし「廃車にはお金がかかる」と聞き、手続きを躊躇してしまう方も少なくありません。
実際には、廃車予定の車であっても、価値を見出して買い取ってもらうことは可能です。廃車でも買い取ってもらえる主な理由は、以下の3つです。
- 人気車種やメンテナンス状況のいい車だと中古車として再販できる可能性がある
- 国内で売れなくても海外向け輸出車両として需要がある
- 解体後の金属資源としての価値がある
この記事では、廃車買取の相場や高く売るためのポイントについて詳しく解説します。
【この記事で分かること】
・廃車買取の相場
・廃車買取の相場を調べる方法
・廃車買取でより高く売るためのポイント
廃車買取の相場はいくら？依頼先ごとに比較
廃車買取の相場は、依頼先によって大きく変動します。廃車の主な依頼先は、以下の3つです。
- 廃車買取業者
- ディーラー
- 解体業者・スクラップ業者
同じ車であっても依頼先が違えば、買取価格に数万円以上の差が出ることもあります。ここからは、それぞれの依頼先における廃車買取の相場や特徴を比較・解説します。
廃車買取業者の場合
廃車を専門に取り扱う廃車買取業者に依頼した場合、買取相場は他の依頼先よりも高くなる傾向にあります。
廃車買取業者の相場や、メリット・デメリットは下表のとおりです。
| 廃車買取の相場 | 普通車：30,000〜60,000円 軽自動車：0〜30,000円 |
|---|---|
| 廃車費用 | 0円 |
| メリット | ・事故車、水没車、故障車でも買い取ってくれる ・買取価格がつくことが多い ・レッカー代や手続きを無料で行う業者もある |
| デメリット | 特になし |
廃車買取業者は、ディーラーや解体業者・スクラップ業者では価値がつかないような事故車や水没車、故障車も買い取ってくれます。また、レッカー代や書類手続きの代行費用を無料としている業者が多い点も大きなメリットです。
費用をかけずに車を処分できるうえ、買取相場も高いため、最初に検討するべき依頼先といえるでしょう。
廃車バイキングでは、年式が古い車や走行距離が多い車、事故現状車でも高価買取を実現しています。具体的な買取実績は、以下をご覧ください。
| 車種 | 年式 | 走行距離 | 所在地 | 買取価格 |
|---|---|---|---|---|
| エスティマ | 2000年 （平成12年） | 190,000km | 千葉県 | 88,000円 |
| カローラ | 2001年 （平成13年） | 150,000km | 千葉県 | 85,000円 |
| ウィッシュ | 2006年 （平成18年） | 115,000km | 宮城県 | 80,000円 |
| プレミオ | 2004年 （平成16年） | 110,000km | 大阪府 | 80,000円 |
※上記は一例です。買取価格は車両の状態や相場によって変動します。
ディーラーの場合
ディーラーに依頼した場合の廃車買取相場・廃車費用は、下表のとおりです。
| 廃車買取の相場 | 普通車：0円 軽自動車：0円 |
|---|---|
| 廃車費用 | 40,000〜100,000円 |
| メリット | 手続きをすべて代行してもらえる |
| デメリット | 廃車手続きの費用がかかる |
ディーラーは新車や中古車を販売して利益を上げるビジネスモデルです。廃車の再利用や部品販売などでは利益を出しにくく、むしろ廃車費用がかかってしまいます。
ディーラーへの廃車依頼は、手続きを任せられる一方で、費用面での負担が大きいのが実情です。本来であれば数万円の価値がつく可能性のある車でも、ディーラーに依頼すると逆に数万円の支払いが発生する可能性があります。
費用を抑えたい、少しでもお金に換えたいという方には、ディーラーへの廃車依頼はおすすめできません。
解体業者・スクラップ業者の場合
解体業者・スクラップ業者に依頼した場合の廃車買取相場・廃車費用は、下表のとおりです。
| 廃車買取の相場 | 普通車：10,000〜20,000円 軽自動車：1,000〜10,000円 |
|---|---|
| 廃車費用 | 40,000〜100,000円 |
| メリット | 車の状態によっては買い取ってもらえる |
| デメリット | ・基本的に個人では依頼できない ・廃車手続きを自分で行う必要がある |
前提として、解体業者・スクラップ業者は、トラブル防止などの観点から、個人からの依頼を断るケースが少なくありません。仮に依頼できたとしても、廃車手続きをすべて自分で行う必要があり、手間と時間がかかってしまいます。
したがって、解体業者への廃車依頼はあまり現実的ではありません。
廃車費用や手続きの手間を考えると、買取相場がもっとも高く、廃車手続きも行ってくれる廃車買取業者に依頼するのが良いでしょう。
廃車買取の相場を調べる方法
廃車買取の相場は、各買取業者のホームページに掲載されている買取実績を見れば、手軽に確認できます。ただし、詳細な買取相場を知りたい場合は、廃車買取業者に無料査定を依頼するのが確実です。
廃車バイキングでは、メーカー、車名、年式、走行距離などの基本情報を入力するだけで、オンライン上で無料査定ができ、簡単に廃車買取の相場をチェックできます。わずか20秒で査定依頼が完了し、店舗へ車を持ち込む手間は一切かかりません。
廃車バイキングは、お客様の車の状態に合わせて、廃車買取と直売オークションのどちらがより高く売れるかを比較し、最適な売却方法を提案します。査定後のしつこい営業電話や減額交渉は一切ないため、安心してご利用いただけます。
まずは、お持ちの車がいくらになるのか、無料査定で確かめてみましょう。
廃車買取で相場より高く売る方法
せっかく愛車を手放すなら、できるかぎり相場よりも高く売りたいものです。廃車買取では、以下のポイントを押さえるだけで、査定額が大きく変わる可能性があります。
- 海外販路を持っている業者を選ぶ
- 車内をできるだけきれいにしておく
- 高く売れやすい時期を選ぶ
- 複数の業者に査定を依頼する
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
海外販路を持っている業者を選ぶ
廃車買取で相場より高く売るには、海外販路を持つ業者を選ぶのが重要です。国内では「価値がない」と判断される車でも、海外では事情が異なるためです。
特に日本製の車やパーツは、耐久性や燃費性能の高さから世界中で信頼を得ています。したがって、日本で役目を終えた車が、海外ではまだまだ現役で活躍できるケースは珍しくありません。
海外への輸出ルートを持つ廃車買取業者は、海外需要を見越して査定額を提示するため、国内のみで販売している業者に比べて高価買取が期待できます。
業者のホームページをチェックし、海外への輸出販売を行っているかどうかを確認しましょう。
車内をできるだけきれいにしておく
廃車買取の査定額を少しでも上げるには、車内をできるだけきれいな状態にしておくことが重要です。たとえ事故車や故障車であっても、シートやダッシュボード周りを拭いておくだけでも印象は大きく変わるでしょう。
また、パーツの劣化や金属部分の錆は、買取価格の減額につながる可能性があります。可能であれば、直射日光や雨風が当たらない車庫などで保管したり、ボディカバーをかけたりするなどの対策も有効です。
自分でできる範囲の清掃と手入れで、査定額アップをめざしましょう。
高く売れやすい時期を選ぶ
廃車買取の相場は、中古車市場の需要が高まる時期に合わせて売却すると、より高値がつく可能性があります。特に高く売れやすい時期は、1月〜3月と9月です。
1月〜3月は、就職や転勤、進学など、新生活の準備で車の需要が高まる時期です。同時に、3月は買取業者の決算月にあたるため、競争が激化し、買取相場が上昇する傾向にあります。
9月は異動や転職、夏のボーナス後のタイミングで車の購入を検討する人が増える時期です。
また、買取業者は半期決算月のため、決算月と同様に相場が上がりやすいでしょう。
複数の業者に査定を依頼する
廃車買取で相場より高く売るためには、複数の業者に査定を依頼し、見積もりを比較するのが重要です。最低でも3社以上の業者に査定を依頼し、提示された価格を比較検討すれば、より高く買い取ってくれる業者を見つけられるでしょう。
査定を依頼する際は、事前に「複数の業者に見積もりを取っている」と伝えておくと、業者側も競争を意識し、より高い査定額を提示してくれる可能性が高まります。
また、キャンセル料の有無なども事前に確認しておくと安心です。
廃車買取の相場に関するよくある疑問
ここからは、廃車買取の相場に関する、お客様からよく寄せられる疑問にお答えします。
廃車にするのと買取に出すのはどちらがよいですか？
車を処分するには、主に以下の4つの方法があります。
- 廃車買取業者に買い取ってもらう
- ディーラーに買い取ってもらう
- 解体業者に買い取ってもらう
- 自分で廃車手続きをする
結論としては、廃車買取業者に買い取ってもらうのがおすすめです。金銭的なメリットがもっとも大きく、手間もかからないためです。
ディーラーや解体業者に依頼した場合、前述の通り、買取価格よりもレッカー代や手数料といった廃車費用の方が高くなってしまうケースが少なくありません。また、自分で廃車手続きを行うのは、平日に何度も運輸支局へ足を運ぶ必要があり、時間と労力がかかるでしょう。
一方で、廃車買取業者は、面倒な手続きをすべて無料で代行してくれるうえ、どのような状態の車でも価値を見出し、買取価格を提示してくれます。高値で買取ってもらえる可能性があり、手間もかからないため、廃車買取に出すのを強くおすすめします。
廃車をスクラップしたときの買取相場はいくらですか？
廃車を解体し、スクラップとして売却した場合の買取相場は、そのときの鉄相場と車両の重量によって決まります。参考として、2025年4月時点での鉄スクラップの全国平均相場は、1トンあたり約40,000円です。
自動車の車両重量は、約半分が鉄で構成されています。例えば、普通車（車両重量1.5トン）の場合、鉄の重量は約750kgとなり、スクラップにした際の買取価格は、約30,000円が目安です。軽自動車（車両重量0.8トン）の場合は、鉄の重量は約400kgで、買取価格は約16,000円です。
ただし、車をスクラップ処分する場合、運搬と解体にかかる費用として25,000円〜60,000円程度が必要になります。
また、自動車リサイクル法により、自動車の解体は許可を受けた専門業者しか行えません。
スクラップにして得られる買取価格から運搬・解体費用が引かれると、手元に残る金額はごくわずか、あるいはマイナスになってしまう可能性があります。
そのため、廃車はスクラップにするよりも、廃車買取業者に依頼するほうが、最終的に得られる金額は高くなるでしょう。
まとめ
廃車を検討している方のなかには、「古い車だからお金にならない」「廃車には費用がかかる」と考えている方もいるかもしれません。
しかし、実際は廃車でも買い取ってもらえるケースは少なくありません。人気車種や状態の良い車は中古車として再販でき、故障車であっても、海外での高い需要や部品・金属資源としての価値があるためです。
廃車を買い取ってもらう際には、依頼先の選定が重要です。ディーラーや解体業者に依頼すると40,000円〜100,000円程度の廃車費用がかかるケースが多いですが、廃車買取業者であれば費用は一切かからず、逆にお金を受け取れる可能性があります。
廃車バイキングでは、レッカー代・解体費用・廃車手続きの代行費用がすべて無料です。廃車費用を一切支払わずに、還付金を含めた買取金額をそのまま受け取れる可能性があります。
事故車や水没車、故障車でも0円以上での高価買取をお約束します。
費用をかけずに少しでも高く愛車を売却したい方は、廃車バイキングにご相談ください。
